事務所通信 平成18年1月号掲載
 新潟大停電 
 その日、私は大阪にいました。12月21日の盛和塾「大阪」例会を終え、翌日10時20分、伊丹空港発新潟行きの飛行機に乗る予定でした。まず、一緒に行った方から新潟行きの第1便が欠航になったため新幹線を乗り継いで新潟まで帰る旨の電話が入りました。この時点では、まだ停電のことはわかりませんでした。第1便は欠航でも、ずっと欠航になるかどうかわからないので、とりあえず伊丹空港に空港バスで向かいました。

 ところが、空港は雪が降り続け出発する気配はありません。仕方なく私も新幹線で帰ることに決め、新大阪駅に向かうこととしました。このころ、事務所から電話が入り、停電を知りました。しかし、その時はそう長く停電は続かないだろうと思っていました。何度か事務所から電話が入ってくるうちになかなか復旧しない状況がわかってきました。そこでお昼位に、事務所を閉めるよう指示しました。コンピュータが使えなくては仕事にならないからです。

 ところが、我が事務所の停電騒ぎはこれでおしまいではありませんでした。再び事務所から電話が入り、警備会社の設置した非常ベルが鳴りっぱなしだというのです。受話器の向こうでは、確かにけたたましい音でベルが鳴っています。何処に連絡を取ればよいかと職員は聞いてくるのですが、非常ベルが鳴ったときは警備会社の人がいちいち呼ばなくても来てくれるものと思っていましたので、携帯電話にも登録してありません。何とか連絡を取り合って、警備会社の人が来てくれましたが、その間1時間30分位鳴り続けていたそうです。

 結局今回の停電による誤作動ということでした。 また、今回何人かのお客様から15周年の記念品とした「手巻き充電ラジオ」が役立ったという声がありました。こんなに早く使う機会が訪れるとは夢にも思いませんでした。

 災害に限らず、企業経営においていつ何が起こるかわかりません。最悪の事態が起こっても、再び立ち上がれる体制を取っておく必要があります。地震保険をはじめ、常日頃からあらゆるリスクに対する準備をしておきたいものです。
所 長  須 田 幸 英
事務所通信 1月号掲載

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